Column

Shio-sideの考える「Webの仕事ってどんなもの?」

ゴールデンウィークも終わり、重い身体を引きづるように仕事を始められている方が多いかと思います。
こんな時こそ、ストレッチなど身体を動かしてリフレッシュしていきたいですね!

さて、本日のお題は、私が思うWeb制作の仕事についてです。
私の業務は基本サイト制作ですが、単にサイトを作るだけではなく、時にはクライアント様にWebサイトについてご説明させて頂くこともございます。
また、職業訓練校にて講義させて頂くこともあり、これからWebクリエイターを目指す方々へご指導させて頂くことも。
そんな中、その方々の中には「えぇ~!Web制作ってそんなことまで考える必要があるの!?」的なご意見もございます。

今回は、私たちWebクリエイターが普段行う業務についてご案内させて頂き、クライアント様にはお仕事の円滑なやり取りのご参考に、また、これからWebクリエイターを目指す方々には、ただ作るだけではないリアルなWeb制作の世界をご理解頂ければと思います。

そもそもWebとは?

最近はよく「Web」という言葉で全てが表現されているようですが、私が初めてWebに触れた頃には「インターネット」という表現が一般的でした。
「インターネット」の中の一つの技術「World Wide Web(www)」という認識・・・URLに記載される「www」のことですね。
インターネットは、もともと学術ネットワークとして利用されていたものですが、パソコン上での通信規格「TCP/IP」という機種に依存しないプロトコルを利用することで全世界の異なるパソコンで通信を行うことができるようになり、現在のように商業利用されるようになったという歴史があります。
商業利用されるようになったのはアメリカで1988年頃、日本では1995年頃、ちょうど「Windows95」が発表されたあたりですね!

このインターネットには、当時より様々な技術が踏襲されていて、代表的なものに「E-Mail」「ハイパーリンク」「www」が挙げられていました。
そう、現在「Web」とはそのネットワーク全てを表現しているように見えますが、そもそもWebとはインターネットの一つの技術である「www」の更に略されたことばなんです。
ちなみに、「Web」の意味は「蜘蛛の巣」・・・ネットワークの拠点(インターネットサービスプロバイダ)を結ぶ様が、まるで蜘蛛の巣のようなのでこのように表現されたと言われています。更にちなみに・・・当時はWebを「Wave」(波)と間違って表現する方も多かったですね(笑

まるで蜘蛛の巣のようなネットワーク!

本題、Webの仕事って何?

最近はWebの仕事というと、Webサイトを制作したり運営管理したりすることを指す傾向が強いですね。
特に、訓練校で指導していると受講生の皆さんは「Web業務=Webサイトを作ること」とだけ認識している方もいらっしゃいます。
しかし、現実はそんな生易しいものではありません。HTMLやCSSのコーディングをするだけ、デザインをするだけ、プログラムを作るだけがWebの仕事ではないということです。
残念ながら、多くの方々が先に述べたイメージから「HTMLやCSSが組めれば仕事になる」「デザインできれば仕事になる」と勘違いしていらっしゃいます。
もちろん、それらの技術は必要なものであり、その技術を欲している企業様も数多く存在します。
ですが、それら技術だけでは「これからずっと飯を食っていくのは大変!」といえるでしょう。自身の業務の幅を広げて様々なものに対応していくことも必要です。
そもそもWebの仕事とは「Webサイトを作る作業」だけではなく、クライアントのニーズを具現化して「活きたWebサイト」を作り活用してもらうことに他ならないからです。

クライアントのニーズまで考えなきゃいけないの?

実際に多くのクライアント様とお話をすると、様々な要望が生まれます。

例えば広告代理店さんなんかですと、Webサイト制作をオーダーされますが、そのサイトはプロモーション全体の1ツールであって独立したものではない場合があります。そんな時には他の媒体(テレビ・ラジオ・紙面・イベント 等)との連動をサイトの作り手がしっかり理解しておかないと、クライアント様のイメージしたプロモーション連動に至らない場合があります。
例えば一般企業様の直接の依頼ですと、クライアント様サイドで意見がまとまっていないケースが多く存在します。よく言われるのが「良いサイト」「格好いいサイト」にして欲しいという要望、かなり抽象的なこともあります。
「そんなの、営業マンやディレクターを立ててやりとりしてもらえばいいじゃない!」なんて言われるかもしれませんね。
多くの場合は、制作サイドとクライアントの間には、ディレクターやプロデューサーが介在しますから。

でも、ちょっと待って下さい。仮に皆さんがWebデザイナーだとしましょう。
デザイナーはクライアントがWebサイトに何を期待し、何を求めているか、クライアント企業のコンセプト・ターゲット・CI・VI・またサイトを使ってどのような効果を求めているかが解らずにデザインを行えますでしょうか?

また、仮に皆さんがHTML&CSSコーダーだとしましょう。
コーダーはデザイナーから挙がってくるデザインをそのままコーディングするようなイメージかもしれませんが、このサイトにSEO要素を含めるにはどのようにコーディングするべきか、公開後の更新管理は誰がどのように行うのか、もしクライアント様が更新するなら担当者のITリテラシーは高いのか低いのか・・・などのものを想定しながら適切なコーディングを行うはず。

結局、制作担当者もある程度クライアント様が見えていなければ、クライアント様が満足するWebサイトを納品することは困難なのです。

Webの仕事は管理サイクルにのっとって!

じゃあ、Webの仕事の幅を広げるのに必要なことは?

一口で何が必要・・・と言われると困ってしまいます。何故ならWebの仕事は非常に多岐に渡り、ケースバイケースが多いからです。

  • どんな業種のサイト制作ですか?
  • 何が目的のサイト制作ですか?
  • どんな方に向けて情報発信するサイトですか?
  • そのサイトにはどんな技術が必要ですか?
  • いつ必要なサイトですか?
  • 更新管理は誰がしますか?
  • 更新管理はどのくらいの頻度で行いますか?

などなど、要望や確認事項は様々、状況に応じて提案する内容や表現する内容が異なってきます。
ただ一つだけ全項目に共通して言えること、それは「クライアント様目線に合わせたコンセプト・ターゲットの設定→Webサイトとして具現化」ではないでしょうか。その為に必要なこと、それは「コミュニケーション能力」だと思います。
どんな仕事でも「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)は必要不可欠でして、このWeb業界でも当然これらコミュニケーションは必要となってきます。
その上でクライアントの情報をまとめるロジカルな発想と、それらロジックな考えをクリエイティブな発想で具現化しなければならない、その二面の考え方を持つこと・・・これらがWebの仕事に必要なことではないでしょうか。

「こんなこと簡単に言うけど、そんなうまいこと考えられない!」なんて言われるかもしれませんね。しかし、この業界に携わる方々は、日々様々なイメージをしながら仕事に臨んでいます。毎日毎日いろんなことを考え、いろんなことにつまづき、いろんなことに失敗しながらタイトな時間をこなしている方が多いと思います。そんな方々は仕事中もお休みの日も常にアンテナを張り巡らせ、様々な情報を収集し、学習しています。ひょっとしたら、仕事とプライベートの線引がうまくできていないのかもしれませんね。

だから、こここからが本題。
本気でこの「Webの仕事」をするのなら

  • 何にでも興味を持ってアンテナを張り巡らせる
  • 相手の立場で物事を考えられるようになる
  • 周りを見渡して必要な情報はいつでもキャッチする
  • 常に学びの姿勢を保つ
  • 妥協しない
  • 人に喜ばれることを実現する
  • 自分自身が心の底からWebを好きになる

こんなことが必要なのかもしれませんね。
先ほど述べましたWeb=インターネット技術の一部ということを理解し、自身のWebスキル向上を図りながらクライアント様やプロデューサーさん、ディレクターさんと意見交換し、クライアントの先にある「ユーザー」の為になるホームページを作り上げること、そしてその公開したサイトを更に育てていくこと、これが私の考える「Webの仕事」だと思います。

難しかったでしょうか?(汗
何事も「目的を持って」「日々精進」ってことですよ!

さて、私も若い方々に負けないよう、勉強しましょうかね!

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